中央共同募金会による助成を終えて

一般社団法人ソーシャルペダゴジーネットは、第11回居場所を失った人への支援活動応援助成に採択いただいて、家族や行政の枠組みからこぼれ落ちる子ども・若者・女性を対象に、居場所と生活を同時に支えるモデル事業に取り組んで参りました。

これまで当団体では、日中の居場所での食事や相談を通して子ども・若者・親を支援してきましたが、実施時間が終わっても「帰れない」「帰りたくない」という場面に多く出会ってきました。

家に居場所がない子ども・若者や、孤独な子育てに苦しんでいるひとり親に話を聞くと、我慢して家に帰るか、児童相談所などの福祉制度を頼るか、居場所が終わったときにこの2択しか無いというのは非常に苦しいそうです。

そこで、このたびの助成事業で、皆様からのご寄付をもとにマンションを手配して「親公認で家出ができる場所」「一泊だけ子どもを預かってくれる実家のようなところ」を開所いたしました。

実際に利用したシングルマザーからは「一晩、夜泣きから開放されるだけで救われた。念願のラーメンをすすりながら泣いてしまった」といった感謝の声がありました。

また、1年間の事業期間のうち、実際に寝泊まりをしたのは49日間でしたが、利用しなかった方からも「いざとなったら泊めてもらえる場所があるというだけでも、気持ちがずいぶんと楽になった」という声もありました。

家族関係に苦しむ高校生が数週間泊まったこともあり、学ぶ→就職する→お金を稼いでから一人暮らし、という一般的な順序にとらわれず、ひとまず親元を離れて安心して学ぶ環境を確保することが、最終的に自立にたどり着くための迂回路になり得る可能性も感じました。

 本助成事業は3月末を以て終了いたしましたが、ここで得た知見を活かして引き続き宿泊・居住の支援を深めていきたいと考えております。

子ども・若者・親にとっての安心安全な環境に加えて、当団体にとっても貴重な機会をいただいたこと、心から感謝申し上げます。

中央共同募金会の事務局の皆さま、同基金にご寄付をいただいた皆さま、ありがとうございました。

2026年4月吉日
一般社団法人ソーシャルペダゴジーネット
代表理事 松田考 スタッフ一同

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